半導体メーカーのサンケン電気が、自社工場の「前工程」を映像で公開している動画です。通常は立ち入れないクリーンルームの中で、チップがどう作られていくかを工程順にたどります。
この動画で伝わること
概要欄によれば、半導体はチリやホコリを徹底管理したクリーンルームで製造するため、通常は工場見学ができません。この動画はその中の映像を、エアシャワー、洗浄・酸化膜形成、フォトレジスト塗布・露光・現像、エッチングとイオン注入、外観画像検査・電気的特性検査・梱包という順で追う構成です。各工程の開始位置は概要欄に章立てとして記されています。
この仕事について
半導体は、シリコンのウエハーに回路を焼き付けてチップをつくる前工程と、切り出して組み立てる後工程に分かれます。前工程では、酸化膜をつくる、感光材を塗る、光を当てて回路の形を写す、不要な部分を削る、不純物を打ち込むといった工程を何度も繰り返します。線幅が細かくなるほど同じ工程を通す回数が増え、一枚のウエハーが仕上がるまでに数か月かかることもあります。大きな電力を扱う種類のものは、微細さより耐圧や放熱の設計が重みを持つ点で、演算用のチップとは別の技術になります。
こんな方に
- 半導体・電子部品の製造に興味がある方
- 工場の中の仕事を具体的に知りたい方
- 製造工程を順を追って理解したい学生・転職検討中の方
この会社について
サンケン電気株式会社は、公式サイトによれば1946年設立のパワー半導体メーカーです。モータドライバ、パワーマネージメントIC、ディスクリート半導体などを手がけ、家電・自動車・産業機器の電力変換に使われています。概要欄では山形サンケン・福島サンケンの名前が挙げられています。
動画のつくり
再生時間は7分14秒です。2023年公開。採用動画ではなく工程解説として作られており、概要欄には後工程編と半導体の基礎講座へのリンクも置かれています。会社の宣伝ではなく、仕組みの説明を主にした珍しいタイプの企業動画です。
あわせて見たい動画
同じく工程を長尺で見せた動画はレイズの鍛造工場 技術紹介動画|アルミホイールができるまでを20分でです。家の部材を刻む工場ならウンノハウスのプレカット工場紹介ムービー|山形県天童市で家の部材を刻むがあります。プラント建設をコマ撮りで見せた例は東洋エンジニアリングの会社紹介動画|ブロックのコマ撮りでプラント建設を見せるです。
こんな人の参考に
半導体は求人でよく見かける言葉です。工程を一度通しで見ておくと、募集要項に並ぶ工程名が具体的な作業として読めるようになり、どの工程に関わりたいかまで考えられるようになります。
